
バックラッシュしない(しにくい)ベイトリール12選!ほぼバックラッシュしなくなるとっておきの方法もご紹介!
ベイトリールでやっかいな「バックラッシュ」。バックラッシュしないベイトリールは、バスアングラーであれば誰もが欲しいものです。
この記事ではバックラッシュしない(しにくい)ベイトリールに、ほぼバックラッシュしなくなるとっておきの方法もご紹介します。
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この記事の目次
バックラッシュしないベイトリールはある?
これまでベイトリールを使ってきて、一度もバックラッシュしたことがない人はまず居ないでしょう。僕自身も今でこそ上手くベイトリールを使えていますが、最初の頃はバックラッシュに悩まされることばかりでした。
このバックラッシュですが、どんなにブレーキ設定を上手く行っていたとしても、起きるときには起きてしまいます。また全くバックラッシュしないベイトリールというのはありません。
ですが、バックラッシュしにくいベイトリールや、ほぼバックラッシュしなくなる方法というのはあります。
この記事では釣り歴29年・元釣具屋でフィッシングカレッジ卒業生の僕から、バックラッシュしにくいベイトリール、またどんなベイトリールであってもほぼバックラッシュしなくなるとっておきの方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
バックラッシュが起きる原因
バックラッシュは、ルアーが飛んでいくスピードを、スプールの回転およびラインの放出スピードが上回り過ぎたときに起こります。
具体的な原因として、
①ルアーの重さに対してスプールの径が合っていない
②ブレーキ設定が上手くできていない
③サミングが上手くできていない
といったものがあります。
ルアーの重さに対するスプールの選び方は、基本的に径を見るといいです。だいたいの目安として、32mm径スプールだと7g以上、34mm径スプールだと10g以上、36mm径スプールだと14g以上のルアーがバックラッシュを起こしにくく、気持ち良く投げられます。
ブレーキ設定やサミングが上手くできていないことについては、どんなに高性能なベイトリールを使ってもバックラッシュの可能性が高まるので、正しい方法を知っておく必要があります。ベイトリールの基本的な使い方については、以下の記事を参考にしてみてください。

DC搭載のバックラッシュしない(しにくい)ベイトリール
シマノには、デジタルコントロールブレーキシステム・通称「DC」を搭載したベイトリールがラインナップされています。DCはスプールの回転をデジタルで制御し、マグネットブレーキや遠心力ブレーキでは不可能なブレーキを適切に掛けることが可能で、とにかくバックラッシュしにくく、かつ飛距離も伸ばせるのがメリットです。
実際に使ってみると、マグネットブレーキのメリットであるトラブルレス性能とブレーキ設定のしやすさ、遠心力ブレーキのメリットである飛距離を両立したうえで、かつバックラッシュしにくいというこれ以上ないブレーキシステムです。
以前は高価格帯のベイトリールにしかDCは搭載されていませんでしたが、現在は実売価格2万円程度のものにも搭載されていますので、ぜひ使ってみてください。
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アンタレス DC
アンタレスDCは、DCリールで初となる「MGLスプールⅢ」を搭載。このスプールは従来よりも薄肉化された、幅が19mmと狭いナロー形状のスプールで、立ち上がりが軽く、スムーズにラインを送り出すのが特徴。スプールのガタを抑制する「サイレントチューン」も採用されていて、ブレの少ないとても静かな回転フィールで、快適なキャストができます。
ブレーキシステムは、従来に比べ精度が高まった「4×8DCブレーキ」。バックラッシュを抑制するには、内部ダイヤルをX(エクストリームロングキャスト)モード以外の設定で使うのがおすすめです。ラインの種類に応じて、FL(フロロ)、P(PE)、NM(ナイロン)の3つのモードで使うと、バックラッシュを抑えられます。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
220g | 7.4 | 5kg | ナイロン(lb-m)/12-130、14-110、16-100、20-80 | 86cm/ハンドル1回転 | 径37mm/幅19mm | 42mm | 9/2/1 | 77,000円 |
シマノ アンタレス DC MD
大型ルアーや重いルアーをバックラッシュさせずに遠投したいなら、アンタレス DC MDがおすすめです。
ブレーキシステムは、バックラッシュ軽減からロングキャストまで幅広く対応する「4×8 DC MD チューン」で、ビッグベイトやバイブレーション、ヘビーウェイトスピナーベイトといったルアーを使うのに最適。世界各国の怪魚相手にテストされているので、耐久性もかなり高いです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
235g | 7.8 | 6kg | ナイロン(lb-m)/12-165、14-145、16-120、20-100 PE(号-m)/3-130、4-100、5-80 | 93cm/ハンドル1回転 | 径38mm/幅22mm | 45mm | ボール10/ローラー1 | 76,000円 |
シマノ カルカッタコンクエスト DC
カルカッタコンクエスト DCは、マキモノ中心のバスアングラーに最適。内部ダイヤル3段階×外部ダイヤル5段階の設定が可能な「I-DC5」搭載で、バイブレーションのように投げやすいルアーはもちろん、回転しやすいフラットサイドクランクやスピナーベイトであってもバックラッシュしにくいです。
外部ダイヤルをW(ウインド)モード、もしくは4に設定しておけば、バックラッシュはかなり抑えられます。特に100番台がバックラッシュしにくくおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
240g | 5.6 | 4kg | ナイロン(lb-m)/12-100、14-90、16-80 | 58cm/ハンドル1回転 | 径33mm/幅21mm | 42mm | ボール12/ローラー1 | 67,000円 |
スコーピオン DC
スコーピオン DCでは、「I-DC5」ブレーキシステムを採用。内部ダイヤルはラインに応じたP(PE)・N(ナイロン)・F(フロロ)の3モード、外部ダイヤルはブレーキの強弱を5段階で設定できます。バックラッシュを徹底的に抑えたいときは、外部ダイヤルをW(ウインドモード)にしておくのがおすすめ。
搭載されているスプールは、16lb100mの糸巻き量がある「マグナムライトスプール」。糸巻き量が多いので、パワーゲームにおすすめしたいベイトリールです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
215g | 7.4 | 5.5kg | ナイロン(lb-m)/12-130、14-110、16-100 | 79cm/ハンドル1回転 | 径34mm/幅25mm | 42mm | ボール7/ローラー1 | 37,500円 |
シマノ SLX DC
SLX DCは、ノーサミングノーバックラッシュも可能なベイトリールです。
ブレーキシステムは、外部ダイヤル4段階のみの「I-DC4」を搭載。ダイヤル3もしくは4に設定しておけば、バックラッシュの心配はほぼありません。
バックラッシュを抑えながら飛距離が出せて、実売価格は2万円程度とかなりお手頃。バックラッシュで悩んでいるなら、まず手にしてほしいベイトリールです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
210g | 8.2 | 5kg | ナイロン(lb-m)/12-100、14-90、16-80、20-65 | 88cm/ハンドル1回転 | 径34mm/幅22mm | 45mm | ボール6/ローラー1 | 27,500円 |
マグネットブレーキ搭載のバックラッシュしない(しにくい)ベイトリール
ベイトリールのブレーキシステムで、DCの次にバックラッシュしにくいと言えるのが「マグネットブレーキ」です。マグネットブレーキは磁力でスプールの回転を制御する仕組みで、キャスト初期段階で一瞬ノーブレーキとなる遠心力ブレーキと比べて、バックラッシュしにくい特徴があります。
バックラッシュしにくいことに加え、DC搭載のベイトリールに比べて自重が軽いこと、さらに価格が安いことはマグネットブレーキ搭載ベイトリールの大きなメリットです。
特にダイワのベイトリールで、名前に「SV TW」と入っているものは、バックラッシュしにくいのでおすすめです。
スティーズ リミテッド SV TW
スティーズ リミテッド SV TWは、ダイワのバスハイエンドシリーズ・スティーズの最新ベイトリール。
搭載しているスプールは、2021年に発表された新型の「34mm径SV BOOSTスプール」。SV BOOSTスプールでは、インダクトローターの2段階作動によって、スプールの回転に応じてブレーキ力が変化。結果としてバックラッシュを抑制しつつ、飛距離を伸ばすことに成功しています。
自重は160gで、スタンダードな大きさのベイトリールとしてはトップクラスの軽さです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
160g | 7.1 | 5kg | ナイロン(lb-m)/14-45~90、16-40~80 | 75cm/ハンドル1回転 | 径34mm/幅24mm | 85mm | ボール12/ローラー1 | 70,000円 |
ジリオン SV TW
最新コンセプトであることに加え、価格も重視したいのであれば、ジリオン SV TWがおすすめ。最新のジリオン SV TWでは、スティーズ リミテッド SV TW同様、「34mm径SV BOOSTスプール」が搭載されています。
スティーズ リミテッド SV TWとジリオン SV TWを比べた際、とにかく大きく違ってくるのは価格。ハイエンド・スティーズ リミテッド SV TWが実売価格約6万円に対し、ジリオン SV TWは約3万円。実に2倍もの価格差があります。
巻き心地やキャストフィール、ハイエンドの持つ高級感は、スティーズ リミテッド SV TWには到底及びませんが、価格と十分な実釣性能ということで考えれば、ジリオン SV TWがベターな選択肢になると思います。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
175g | 7.1 | 5kg | ナイロン(lb-m)/14-45~90、16-40~80 | 75cm/ハンドル1回転 | 径34mm/幅24mm | 90mm | ボール8/ローラー1 | 42,800円 |
ダイワ タトゥーラ SV TW
タトゥーラ SV TWは、「超々ジュラルミン製SVスプール」搭載により、軽いルアーも重いルアーも幅広く使えるベイトリール。5g程度のルアーであれば問題なく、巻くラインの量を抑えれば2~3g程度のルアーもキャストできます。
実売価格2万円程度でバックラッシュしにくく、自重は190gで軽くて使いやすいおすすめのベイトリールです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
190g | 7.1 | 5kg | ナイロン(lb-m)/16-40~80、14-45~90 | 71cm/ハンドル1回転 | 径32mm/幅24mm | 85mm | ボール7/ローラー1 | 25,900円 |
ダイワ バス X
バス Xはベイトリールに初挑戦の方におすすめ。
「アルミ製ブランキングスプール」や「90mmアルミクランクハンドル&ソフトタッチフラットノブ」を搭載したダイワ品質でありながら、実売価格7千円程度とかなりお手頃です。ブレーキは、外部ダイヤルで簡単に設定できます。
付いているレビューの多さからも、たくさんのバスアングラーに支持されていることがわかるベイトリールです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
195g | 7.5 | 5kg | ナイロン(lb-m)/12-100、14-90 | 75cm/ハンドル1回転 | 径32mm/幅25.6mm | 90mm | ボール4/ローラー1 | 9,000円 |
小口径スプール搭載のバックラッシュしない(しにくい)ベイトリール
スプール径が小さなベイトリールは、ブレーキシステムに関わらずバックラッシュしにくいです。その理由は、スプール径が小さいと慣性力が抑えられるためです。
どういうことかというと、スプールは一度回りだすとそのまま回り続けようとする慣性力が働きます。この慣性力はスプール径が大きく、かつスプールの自重が重たいと強く働き、バックラッシュが起きやすくなってしまいます。
具体的にはスプール径が32mm以下のものがおすすめで、リールのスペック表に記載がありますのでそれを目安に選んでみましょう。
以下にご紹介する3機種は、いずれもスプール径32mm以下のバックラッシュしにくいベイトリールなので、ぜひ参考にしてみてください。
シマノ SLX MGL
SLX MGLは、スプール径32mmのバックラッシュしにくいベイトリール。ブレーキシステムは、遠心力の「SVS∞(インフィニティ)」で、先にご紹介したDC搭載のSLX DCよりもコンパクトで低価格、愛用しているバスプロも多いです。
ギア比違いを数台持ちたい、コンパクトに握れるベイトリールがいいという方は、SLX MGLがおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
195g | 7.2 | 5.5kg | ナイロン(lb-m)/12-100、14-90、16-80 | 72cm/ハンドル1回転 | 径32mm/幅23mm | 42mm | ボール4/ローラー1 | 21,000円 |
アルファス SV TW
アルファス SV TWは、「32mm径SVスプール」を搭載したバーサタイルベイト。小さめのスプール径×マグネットブレーキでバックラッシュしにくく、幅広いルアーウェイトに対応します。
特に、陸っぱりで軽めのルアーを使うことが多いバスアングラーにチェックしてみてほしい1台です。
ダイワ最新コンセプトの「ハイパードライブデザイン」も採用されています。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
175g | 7.1 | 4.5kg | ナイロン(lb-m)/12-45~90、14-40~80 | 71cm/ハンドル1回転 | 径32mm/幅21mm | 85mm | ボール7/ローラー1 | 32,300円 |
ダイワ アルファス AIR TW
スピニングで投げるような軽いルアーをベイトで使う、いわゆる「ベイトフィネス」で使うなら、アルファス AIR TWがおすすめです。ダイワベイトリール最小径の「超小口径28mmG1ジュラルミン製AIRスプール」搭載で、ネコリグやシャッドのような軽いルアーも楽々キャストできます。
ボディをフルアルミハウジング設計としてあるので、コンパクトでも耐久性は高いです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
160g | 8.6 | 3.5kg | ナイロン(lb-m)/6-45、8-45 | 75cm/ハンドル1回転 | 径28mm/幅21mm | 80mm | ボール6/ローラー1 | 42,800円 |
ほぼバックラッシュしないとっておきの方法
バックラッシュしないベイトリールはありませんが、どんなベイトリールでもバックラッシュをほぼなくせる方法はあります。その方法とは、「スプールに巻くラインの量を少なくし、強めのブレーキ設定にすること」です。
強めのブレーキ設定にすることは、誰でもバックラッシュを抑えるために考えると思いますが、それだけではバックラッシュを防ぎきれないことも多いです。
スプールに巻くラインの量を少なくすると、
①スプールの総重量が軽くなり慣性力が弱まる
②スプールから余分にラインが引き出されにくくなる
ので、ほぼバックラッシュしなくなります。
具体的には、スプールへの糸巻量を最大量の7割程度に抑えてみてください。そうすればほぼバックラッシュしなくなります。
どうしてもバックラッシュが起きてしまう方、またベイトリールに初挑戦する際にはぜひ試してみてください。
バックラッシュを気にせずバス釣りを楽しもう!
バックラッシュせずに釣りができることは効率アップに繋がり、結果として釣れるバスの数が増えてきます。バックラッシュしてそれを直している時間は、釣りをしている時間の中で特にもったいないです。
今回ご紹介したバックラッシュしにくいベイトリールを手にして、ほぼバックラッシュしなくなるとっておきの方法も試しつつ、バス釣りを思いっきり楽しんでみてください。

