
シーバスリールおすすめ20選【2021年版】個人の経験をもとにした番手選びも解説!
釣り歴28年・元釣具屋でフィッシングカレッジ卒業生の僕が、個人の経験をもとにしたシーバスリールの番手選びやおすすめモデルをご紹介。
どのリールを使ったらいいかわからないシーバスアングラーも、この記事を読めば失敗しないシーバスリール選びがすぐにできます。
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釣り歴28年のルアーマンです。
フィッシングカレッジ卒、釣具屋でルアー担当をしていました。
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シーバスリールについて
ソルトルアーの代表的なターゲットである「シーバス」。
シーバスリールには適した番手やギア比など、選び方のポイントがあり、それらを知らずにリールを買ってしまうと釣りがしにくく、しいては釣れるシーバスの数が減ってしまいます。
70センチ以上のシーバスがヒットしたときに焦らずやり取りでき、多くのシーバスアングラーが並ぶハイプレッシャーシーンやシーバスの活性が低い状況においても、釣果ゼロで帰らないためには最適なリール選びが大事です。
この記事では釣り歴28年で元釣具屋、フィッシングカレッジ卒業生の僕から、シーバスリールの選び方をはじめ、シマノとダイワから発売されているおすすめのシーバスリールを番手やギア比まで絞ってご紹介します。
シーバスリール選びで大事な3つのポイント
シーバスで使うリールは、「スピニングリール」が基本です。シーバスリールを選ぶときには、大事な3つのポイントがあります。
そのポイントとは、
①番手
②ギア比
③自重
以上3つのポイントです。これら3つのポイントを踏まえて選ぶことで、失敗のないシーバスリール選びができます。
以下に具体的な選び方をわかりやすくご紹介します。
①番手
シーバスリール選びで最も重要なのが「番手」です。番手とはリールの大きさ・糸巻量を表すもので、スペック表やリールに印字されている数字をもとに確認できます。
シーバスリールの最適な番手は、「3000番もしくは4000番」です。近年では番手が細分化されているため、正確な表現をすると、「3000もしくは4000と入っている番手」となります。
具体的には、
シマノだと、「C3000」「3000」「4000」
ダイワだと、「LT3000-C」「LT3000」「LT4000-C」
がシーバスリールとして最適な番手です。
これらの番手が適している理由は、シーバスロッドと組み合わせたときのモーメント(重量バランスのこと)や、シーバスの引きに対して必要となる巻き取りのパワーバランスが最も取りやすいからです。実際には品番に浅溝スプールであることを表す「S」や「M」、深溝スプールを表す「D」、さらにギア比の表示も入るためかなりややこしくなりますが、のちほど最適なモデルをご紹介します。
さらに番手選びの具体的な目安として、ロッドの長さが9フィート6インチ以下であれば3000番、9フィート6インチを超える長さであれば4000番がおすすめです。また、シーバスリールをエギングやバス釣りにも使いたい場合は3000番、青物狙いのライトショアジギングでも使いたい場合は4000番といった選び方もおすすめです。
②ギア比
ギア比とは、リールのハンドルを1回転させたときにギアがどれだけ回転するかを表したものです。
ギア比はスペックに「5.8」のように表示してあり、数字が小さければ巻き取る力が強く、数字が大きくなれば巻き取るスピードが速くなります。ただ、ギア比は数字でなく相対的な目安で表現され、基準となるギア比を「ノーマルギア」、高いギア比を「ハイギア」、低いギア比を「パワーギア」と呼びます。
この中でシーバスリールに最適なギア比は、「ノーマルギアもしくはハイギア」です。シーバスにおいてはキャストとリトリーブを繰り返し行い、ヒットしたら力強く巻き取る必要があるので、巻き取るパワーと巻き上げ長のバランスが取れたノーマルギアやハイギアが使いやすいです。
ギア比は、リールの番手が「3000」のように数字だけであればノーマルギア、「3000HG」や「3000-CH」のようにハイギアの略称である「HG」や「H」が入っていればハイギアと見分けられます。
リールにはほかにも、巻き取る力が強い「パワーギア(略称・PGやP)」や、高速巻き取りが可能な「エクストラハイギア(略称・XGやXH)」といったギア比もありますが、一般のシーバスアングラーがこれらのギア比を選ぶことは、個人的にあまりおすすめしません。
その理由は、メリットをデメリットが上回ると感じるためです。特にエクストラハイギアは、素早い回収が可能で感度が良いメリットがあり、かつ人気が高いことを僕自身もよく理解しています。しかし、そのデメリットである巻き取りパワーの低さが、シーバスではかなり使いにくいです。
例えば、エキストラハイギアのリールでメタルバイブレーションやスピンテールジグのようにちょっと巻き抵抗の大きなルアーを使うと、1キャスト1回収で腕の筋肉が張るのを感じるほど巻き取りが苦になったり、シーバスがヒットしてから頭を自分側に向けて制御しづらいため、やり取りで主導権を握れず、結果的にラインブレイクやフックアウトでバラしてしまったりしやすくなってしまいます。
僕自身、以前17ツインパワー XD 4000XGを手にし、良いリールだと思っていましたが、実際に楽に釣りができているか、かつ釣果に結びついているかというと疑問が残ったため、現在はノーマルギアやハイギアのシーバスリールを好んで使うようにしています。
③自重
シーバスリールを選ぶときには、できるだけ自重が軽いものを選ぶこともポイントです。
自重が軽いシーバスリールをおすすめする理由は、手元に伝わってくるルアーの振動や流れの変化、シーバスのバイトを感じ取りやすくなるメリットがあるからです。自重の軽さは疲労軽減や、ロッドを振り抜きやすくなることで飛距離アップにもつながります。
番手にもよりますが、最も軽いもので170グラム、重たいものだと250グラム程度と、シーバスリールの自重にはかなりの幅があります。この中で、できるだけ自重が軽いリールを選ぶのがポイントです。
ただ、自重が軽いリールがおすすめなのは事実ですが、実際に釣りをしている感じでは、250グラム程度のリールであっても大きな問題は感じられませんので、予算と相談しながら選んで大丈夫です。
具体的には、リールのボディやローターに、「カーボン」や「マグネシウム」といった軽い素材が採用されているもの、また価格が高いものほど自重が軽い傾向がありますので、選ぶときの目安にしてみてください。
Q&A・ローター素材の違いはどんな違いを生むのか?
スピニングリールは、ローターの素材によって使用感が変わります。どういうことかというと、素材の違いによってローターの自重が変わり、慣性の働き方が変わってくるためです。
慣性とは止まっているものが止まり続けようとすること、一度動き出したものが動き続けようとすることで、例えば車を発進させようとしてもすぐに動かないことや、急ブレーキをかけても車がその場ですぐに止まれないことをイメージするとわかりやすいと思います。
軽いローターは巻き始めの立ち上がりが軽く、勝手に回ろうとする慣性力が小さいため、巻き抵抗の少ないルアー、ストップ&ゴーのように巻いたり止めたりする釣り方、また巻き感度を重視したい場合におすすめです。具体的には、ミノーやシンキングペンシル、ワームが使いやすいです。軽いローターのデメリットとしては、重いローターと比べた際、巻き速度を一定で維持しにくいと感じます。
一方の重いローターは、一度回りだすと勝手に回ろうとする慣性力が働くため、巻き抵抗の大きなルアーや、中~高速で巻き続ける釣り方におすすめです。具体的には、バイブレーションやメタルバイブが使いやすいです。重いローターのデメリットは、単純にリールの自重が増えることと、低速リトリーブでは使いにくいことが挙げられます。
この記事でご紹介しているおすすめリールに関して言えば、
軽いローターを採用しているリール
シマノ…ヴァンキッシュ(CI4+)、ヴァンフォード(CI4+)、エクスセンス(CI4+)、エクスセンスCI4+(CI4+)
ダイワ…イグジスト(ZAION)、セルテート(ZAION)、ルビアスエアリティ(ZAION)、ルビアス(ZAION)、カルディア(ZAION V)、フリームス(ZAION V)
重いローターを採用しているリール
シマノ…ステラ(2500番以上がアルミ)、ツインパワー(2500番以上がアルミ)、ストラディック(高強度樹脂)、エクスセンス BB(高強度樹脂)
ダイワ…レグザ(DS4)、レガリス(DS4)、レブロス(DS4)、クレスト(DS4)
となっています。※2021年新製品のツインパワーXD(NEWマグナムライトローターなのでCI4+だと思われます)とアルテグラ(高強度樹脂だと思われます)に関しては、2021年版の仕様一覧が出てから確実な素材名で追記します。
好みもありますが使い分けを意識しておくと、シビアな状況であればあるほど釣果に差がつきやすくなります。
ローターの素材については、メーカーが公表している仕様一覧(※現在公開されているのは2020年版です)で確認できますので、気になる方は下記のリンクからチェックしてみてください。
シーバスリールおすすめ20選
現在、シーバスに対応するスピニングリールとして、シマノからは全部で19シリーズ、ダイワからも全部で19シリーズが発売されています。しかしその中には発売されてから年数が経っていたり、コンセプトが最新でなかったりするものもあるので、買うときにはそれらを避けることをおすすめします。
ここからは2021年最新のおすすめシーバスリールを、番手やギア比まで絞ってご紹介します。
シマノ ステラ
ステラは、シマノスピニングリールのハイエンドモデルです。僕自身使っているリールですが、これまでのどのリールよりも静かに巻くことができ、かつ力強い巻き取りができるリールだと感じています。
追求されたギア形状の「マイクロモジュールギアⅡ」、無駄なガタツキを排除した「新設計サイレントドライブ」、非接触式ラビリンス防水構造の「Xプロテクト」、従来スプールよりも飛距離が出る「ロングストロークスプール」など、シマノ最高峰・最新鋭のテクノロジーを多数搭載していて、まさにハイエンドにふさわしい仕様です。
番手に関しては、「C3000」「C3000MHG」「3000MHG」「4000」「4000MHG」のいずれかがおすすめです。僕自身はライトショアジギング兼用で「4000」を使っています。
ただハイエンドであるゆえ、正直高いです(笑)。でも道具にこだわり、徹底的に釣果を追求していきたいシーバスアングラーなら、一度はステラを手にしてみるのもいいと思います。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
255g | 5.3 | 11.0kg | ナイロン(号-m)/3.5-170、4-150、5-125 フロロ(号-m)/3-190、4-145、5-115 PE(号-m)/1-490、1.5-320、2-240 | 87cm/ハンドル1回転 | 径52mm/ストローク19mm | 55mm | ボール12/ローラー1 | 83,000円 |
シマノ ツインパワー
ツインパワーは、「質実剛健」を理念にした耐久性・巻き取りパワーに優れたリールです。
現行モデルではローターに変形量の少ないアルミを採用し、たわみによる巻き上げパワーの低下を抑制。意外とローターがたわむことによって起こる巻き上げパワー低下は大きいので、アルミローターの採用は、ツインパワーの見逃せないポイントです。
さらに、高強度な「HAGANEボディ」や「HAGANEギア」、防水構造の「Xプロテクト」の搭載によって高い耐久性を確保しています。
おすすめ番手は、「C3000」「C3000MHG」「3000MHG」「4000」「4000MHG」のいずれか。僕は、シーバススタンダードモデルである「3000MHG」を河川や港湾部用として使っています。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
230g | 5.8 | 9.0kg | ナイロン(lb-m)/8-130、10-110、12-85 フロロ(lb-m)/8-110、10-90、12-80 PE(号-m)/1-190、1.2-150、1.5-120 | 86cm/ハンドル1回転 | 径47mm/ストローク17mm | 55mm | ボール9/ローラー1 | 46,000円 |
シマノ ツインパワーXD
ツインパワーXDは、軽い巻き心地が特徴の「NEWマグナムライトローター」を搭載した、MGLシリーズ最強モデルです。軽い巻き心地に加え、2017年モデルと2021年モデルのC3000HGで比較すると、実に35グラムもの軽量化が図られています。
機能面では、「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「ロングストロークスプール」「Xプロテクト」を搭載。さらに「カーボンクロスワッシャ」を採用したドラグ、ステラSWと同じ「バリアコートスプールリング」でスプールリングの耐久性も向上しています。
耐久性が高いので、河川やサーフの大型シーバス狙いや、磯のように青物がヒットすることもあるシーンにおすすめです。番手は、「C3000HG」「4000HG」のどちらかを使ってみてください。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
200g | 6.0 | 9.0kg | ナイロン(号-m)/2.5-180、3-150、4-100 フロロ(号-m)/2.5-160、3-130、4-100 PE(号-m)/1-400、1.5-270、2-200 | 89cm/ハンドル1回転 | 径47mm/ストローク17mm | 55mm | ボール10/ローラー1 | 47,000円 |
シマノ ヴァンキッシュ
ヴァンキッシュは、クイックレスポンスシリーズのハイエンドモデル。
注目すべきはその自重で、C3000番クラスにおいてはなんと自重170グラムと、今回ご紹介しているリールの中で最軽量です。その軽さを僕の率直な言葉で表現すれば、「持つと不安になるくらい軽い」です。
自重の軽さ、また「CI4+」を素材とした軽いローターにより、巻き感度はトップクラス。例えばシンキングペンシルやワームのように抵抗を感じ取りにくいルアー、ストップ&ゴーのように緩急をつけた誘いで使いやすいリールです。
おすすめ番手は、「C3000」「C3000MHG」「3000MHG」「4000MHG」のいずれかです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
170g | 6.0 | 9.0kg | ナイロン(lb-m)/8-130、10-110、12-85 フロロ(lb-m)/8-110、10-90、12-80 PE(号-m)/1-190、1.2-150、1.5-120 | 89cm/ハンドル1回転 | 径47mm/ストローク17mm | 55mm | ボール11/ローラー1 | 58,000 円 |
シマノ ヴァンフォード
ヴァンフォードは、ヴァンキッシュの弟分にあたるハイコスパなリールです。
ヴァンキッシュと同様の「マグナムライトローター」を搭載。そのほか、「ロングストロークスプール」「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「Xプロテクト」と最新機能を多数搭載しています。
そして驚くべきはその自重。ヴァンキッシュとの自重差は、シーバスで使う番手だと10~15グラムしかありません。それにも関わらず実売価格は2万円台半ばで、ヴァンキッシュとは約2万円もの価格差があります。
コストパフォーマンスを重視、ヴァンキッシュの価格に手が出せないというならヴァンフォードがおすすめです。
番手は、「C3000」「C3000HG」「3000MHG」「4000」「4000MHG」のいずれかを使ってみてください。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
180g | 6 | 9.0kg | ナイロン(号-m)/2.5-180、3-150、4-100 フロロ(号-m)/2.5-160、3-130、4-100 PE(号-m)/1-400、1.5-270、2-200 | 89cm/ハンドル1回転 | 径47mm/ストローク17mm | 55mm | ボール7/ローラー1 | 31,000円 |
シマノ ストラディック
賢くリール選びをしたいシーバスアングラーには、価格と性能のバランスが良いハイコストパフォーマンスリール・ストラディックをおすすめします。
「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「Xプロテクト」「ロングストロークスプール」と、上位機種で目にする機能を多数搭載しながら、実売約2万円の手頃な価格で購入できます。高評価レビューが多いことからも、その価格と性能のバランスの良さはお墨付き。
ボディがアルミ素材であるため、巻き上げ時のパワーロスやたわみが少なく、耐久性が高い特徴もあります。
ストラディックでは、「C3000」「C3000HG」「3000MHG」「4000」「4000MHG」のいずれかがおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
225g | 6.0 | 9.0kg | ナイロン(号-m)/2.5-180、3-150、4-100 フロロ(号-m)/2.5-160、3-130、4-100 PE(号-m)/1-400、1.5-270、2-200 | 89cm/ハンドル1回転 | 径47mm/ストローク17mm | 55mm | ボール6/ローラー1 | 26,800円 |
シマノ アルテグラ
アルテグラは、2021年にモデルチェンジした最新リール。上位機種にも搭載されている「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「ロングストロークスプール」「Xプロテクト」を搭載しながら、実売1万3千円から1万5千円程度とコスパがとても良いです。
前モデルでは樹脂ボディだったのに対し、今回のモデルではカーボン素材「CI4+」をボディ素材に採用したのも注目ポイント。さらに一体成型で強度が高く、ラインが引っかかるなどのトラブルが軽減される「ワンピースベール」も搭載しています。
充実の基本性能で、2021年のシマノ新製品リールで特に大人気になると予想されるリールです。番手は、「C3000」「C3000HG」「4000」のいずれかをおすすめします。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
225g | 6.0 | 9.0kg | ナイロン(号-m)/2.5-180、3-150、4-100 フロロ(号-m)/2.5-160、3-130、4-100 PE(号-m)/1-400、1.5-270、2-200 | 89cm/ハンドル1回転 | 径47mm/ストローク17mm | 55mm | ボール5/ローラー1 | 17,300円 |
シマノ エクスセンス
エクスセンスは、2021年にモデルチェンジしたシマノシーバス用リールのハイエンドモデルです。2017年発売の前モデルから20グラム以上も軽量化されています。
機能面では、「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「ロングストロークスプール」「Xプロテクト」とステラと同等の最新テクノロジーを搭載。
ステラとの違いは、ステラがアルミ製のローター(2500番以上)を搭載しているのに対し、エクスセンスではCI4+製の「NEWマグナムライトローター」を搭載していること。巻き始めがより軽やかで、かつ自重も軽いリールが欲しい場合は、エクスセンスをおすすめします。
番手は、「C3000M」「C3000MHG」「3000MHG」のいずれがおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
180g | 6.0 | 9.0kg | ナイロン(lb-m)/8-130、10-110、12-85 フロロ(lb-m)/8-110、10-90、12-80 PE(号-m)/0.8-300、1-220、1.2-150 | 89cm/ハンドル1回転 | 径47mm/ストローク17mm | 55mm | ボール11/ローラー1 | 60,000円 |
シマノ エクスセンスCI4+
エクスセンスCI4+は、自重の軽さと巻き感度を大事にしたいシーバスアングラーにおすすめ。
自重が軽い理由は、ボディとローターに軽量で強いカーボン素材「CI4+」を採用しているためで、例えば先にご紹介したストラディックの同番手で比べると、30~40グラムも軽いです。また、CI4+シリーズとしては初となる、非接触式ラビリンス防水構造「Xプロテクト」が搭載されている点にも注目。
エクスセンスCI4+のラインナップでは、「C3000M」「C3000MHG」「3000MHG」のいずれかの番手をおすすめします。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
195g | 6.0 | 9.0kg | ナイロン(lb-m)/8-130、10-110、12-85 フロロ(lb-m)/8-110、10-90、12-80 PE(号-m)/0.8-300、1-220、1.2-150 | 88cm/ハンドル1回転 | 径46.5mm/ストローク14.5mm | 55mm | ボール9/ローラー1 | 37,500円 |
シマノ エクスセンス BB
BBシリーズで初めて「Xプロテクト」を搭載し、2020年にモデルチェンジしたエクスセンス BB。「HAGANEギア」を搭載したことにより、ギアの耐久性もアップしています。
シマノには低価格なナスキーやネクサーブといったリールもありますが、シーバスで使うのであればエクスセンス BBくらいの機能を持ったものが、ライントラブル回避性能や耐久性の面で安心できます。せっかくシーバスが釣れるチャンスを、ちょっとした価格差で失うのはもったいないと思います。
番手は、「C3000MHG」「3000MHG」「4000MHG」のいずれかがおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
250g | 5.8 | 9.0kg | ナイロン(lb-m)/8-130、10-110、12-85 フロロ(lb-m)/8-110、10-90、12-80 PE(号-m)/1-190、1.2-150、1.5-120 | 85cm/ハンドル1回転 | 径46.5mm/ストローク14.5mm | 55mm | ボール5/ローラー1 | 20,000円 |
ダイワ イグジスト
ダイワスピニングリールのハイエンドモデルであるイグジスト。イグジストにはオリジナルモデルとフィネスカスタムモデルの2系統がありますが、シーバスに使う場合は「オリジナルモデル」から選ぶことをおすすめします。
イグジストで最も注目すべきポイントは、今まで大型スピニングリールにしか使われてこなかった「モノコックボディ」を、コンパクト化して採用したことです。モノコックボディとは、MONO(ひとつの)COQUE(貝殻)を意味しています。構造はボディに高精度のプレートをねじ込み固定するもので、これによって、①たわみにくいボディ構造を実現、②ネジ穴スペースを必要としないのでボディ内部スペースが広がり大口径ギアが搭載可能になった、というメリットが得られています。
モノコックボディによってボディ内のスペースを最大限に活かすことができ、その結果としてボディの約85%もの面積を占める大口径ドライブギアを搭載しています。強度が高くたわみの少ないボディと大口径ドライブギアが組み合わさったことで、力強い巻き取りが可能となっています。
イグジストのラインナップでは、「LT3000S-C」「LT3000-CH」「LT4000-C」のいずれかをおすすめします。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
185g | 5.2 | 10kg | ナイロン(lb-m)/4-230、6-150、8-100 PE(号-m)/0.6-290、0.8-200、1-190 | 77cm/ハンドル1回転 | 径48mm | 50mm | ボール12/ローラー1 | 70,000円 |
ダイワ セルテート
イグジストよりも「耐久性重視」のリールが欲しい方にはセルテートがおすすめです。ボディには耐久性の高いアルミを素材とした「モノコックボディ」、ローターには軽くて強いZAIONを素材とした「ZAIONエアローター」を搭載し、耐久性と巻き感度のバランスを上手く取っています。
例えば、秋の荒食いシーズンや磯のように、ランカーシーバスがヒットしやすいシーンで釣りをすることが多いのであれば、より耐久性の高いセルテートが安心です。
セルテートのラインナップからは、「LT3000」「LT4000-C」のどちらかをシーバスにおすすめします。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
225g | 5.2 | 10kg | ナイロン(lb-m)/8-150 PE(号-m)/1.0-200 | 77cm/ハンドル1回転 | 径48mm | 60mm | ボール10/ローラー1 | 49,000円 |
ダイワ ルビアスエアリティ
ルビアスエアリティは、イグジストやルビアスの上を行く、ダイワ最軽量を実現したリール。マグネシウムを採用した「フルメタル(Mg)モノコックボディ」で、LT3000S-Cでは自重なんと175グラムを実現しています。
ギアには大口径の「超々ジュラルミン製マシンカットタフデジギア」、ローターには「ZAION製エアローター」を採用。自重だけでなく、回転の軽さも際立っています。
番手は、「LT3000S-C」「LT3000」「LT4000-C」のいずれがおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ベアリング数 | 本体価格 |
175g | 5.2 | 10kg | ナイロン(lb-m)/6-150 PE(号-m)/0.8-200 | 77cm/ハンドル1回転 | 径48mm | ボール11/ローラー1 | 58,900円 |
ダイワ ルビアス
2020年にモデルチェンジしたルビアスは、なんといっても自重の軽さが魅力。その自重の軽さは、ダイワで初採用となる「ZAIONモノコックボディ」の恩恵が大きいです。
どれだけ軽いかを同番手で比較すると、ハイエンドモデルのイグジストLT3000S-CXHが自重185グラム、ルビアスLT3000S-CXHが自重180グラムと、ルビアスが下位モデルであるにも関わらず軽いです。
リールを自重の軽さ、また巻き感度の高さで選びたいシーバスアングラーにはルビアスをおすすめします。例えば、港湾部でシンキングペンシルやワームを多用するような繊細な釣りには、ルビアスのような軽いリールが使いやすいです。
番手は、「LT3000-C」「LT3000」「LT4000-C」のいずれかがおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
180g | 5.2 | 10.0kg | ナイロン(lb-m)/8-150、10-120 PE(号-m)/1.0-200、1.2-190、1.5-170 | 77cm/ハンドル1回転 | 径48mm | 55mm | ボール9/ローラー1 | 39,900円 |
ダイワ カルディア
新素材「ZAION V」をボディとローターに採用し、カルディアが2021年にモデルチェンジしました。ZAION V×モノコックボディの「ZAION Vモノコックボディ」は、カルディアが初採用です。
ZAION Vモノコックボディによって確保された内部スペースに、従来比約7%大口径化された「タフデジギア」を搭載。ギアが大きくなったことで巻き上げの軽さが向上しています。
高い剛性と自重の軽さを両立しながら、実売2万円を切る価格で購入できます。番手は、「LT3000」「LT4000S-C」のいずれがおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
215g | 5.2 | 10.0kg | ナイロン(lb-m)/8-150、10-120、12-100 PE(号-m)/1.0-200、1.2-190、1.5-170 | 77cm/ハンドル1回転 | 径48mm | 60mm | ボール6/ローラー1 | 24,200円 |
ダイワ レグザ
LTコンセプト搭載・アルミボディ採用のレグザは、ミドルクラスの価格帯で強度重視のリールが欲しいシーバスアングラーにおすすめ。実売価格は1万5千円前後で、先にご紹介したルビアスの約半分の価格です。
アルミ製の「高剛性メタルボディ」、強さと巻き心地の良さを兼ね備えた「タフデジギア」、磁性オイルによって防塵・防水能力を高めた「マグシールド」は、ウェーディングや磯での釣りにおいて水しぶきをかぶったり、ときにはぶつけてしまったりというシーンでも安心感が高いです。
レグザのラインナップでは、番手とギア比の兼ね合いから、シーバスには「LT3000」がおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
260g | 5.2 | 10kg | ナイロン(lb-m)/8-150、10-120、12-100 PE(号-m)/1.0-200、1.2-190、1.5-170 | 77cm/ハンドル1回転 | 径48mm | 55mm | ボール5/ローラー1 | 20,500円 |
ダイワ フリームス
フリームスもカルディア同様に新素材「ZAION V」を採用し、2021年にモデルチェンジしました。ZAION V採用で前モデルより25%軽量化された「ZAION Vエアローター」は、軽い巻き心地でアタリや障害物へのタッチがわかりやすくなっています。
「マグシールド」「タフデジギア」「ATD」「LC-ABS(ロングキャスト-ABS)」で基本性能も充実。ちょっとした注目ポイントとして、ストッパー付きボディなのもフリームスの魅力です。
番手は、「LT3000-C」「LT3000」「LT4000-C」のいずれがおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
225g | 5.2 | 10.0kg | ナイロン(lb-m)/8-150、10-120、12-100 PE(号-m)/1.0-200、1.2-190、1.5-170 | 77cm/ハンドル1回転 | 径48mm | 55mm | ボール5/ローラー1 | 19,000円 |
ダイワ レガリス
ダイワのリールで最もコストパフォーマンスに優れた1台を選ぶならレガリスです。実売8,000円程度で、「タフデジギア」「LC-ABSスプール」「エアローター」を搭載していて、Amazonではシリーズ全体で1,400個以上のレビューがついています。
おすすめ番手は、「LT3000D-C」「LT4000D-C」のどちらかです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
220g | 5.3 | 10kg | ナイロン(lb-m)/10-260、12-200、16-150 PE(号-m)/1.2-430、1.5-300、2.0-230 | 80cm/ハンドル1回転 | 径48mm | 50mm | ボール5/ローラー1 | 10,500円 |
ダイワ レブロス
レブロスは、レガリスに次ぐ人気を誇る、ダイワの新基準「LTコンセプト」を採用した低価格なリールです。
先にご紹介したレガリスとは、
・自重が10グラム程度重い
・ベアリングが少ない
といった違いがあり、その分実売価格が1,000円ほど安いです。
番手は、「LT3000D-C」「LT3000-CH」「LT4000-CH」のいずれかをおすすめします。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ベアリング数 | 本体価格 |
230g | 5.6 | 10kg | ナイロン(lb-m)/8-150、10-120、12-100 PE(号-m)/1.0-200、1.2-190、1.5-170 | 84cm/ハンドル1回転 | 径48mm | ボール4/ローラー1 | 9,500円 |
ダイワ クレスト
クレストは、ダイワのスピニングリール新基準「LTコンセプト」が採用された中で最も低価格なリールです。シーバスに適した番手は、5,500円くらいから購入できます。
低価格でもLTコンセプトなので、「タフデジギア」「ATD」「LC-ABS(ロングキャスト-ABS)」をしっかりと搭載しています。
シーバスで使うリールを低価格で手にしたいアングラーは、こちらのクレストをおすすめします。番手は、「LT3000-C」「LT4000-C」のどちらかがおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
240g | 5.3 | 10kg | ナイロン(lb-m)/8-150、10-120、12-100 PE(号-m)/1.0-200、1.2-190、1.5-170 | 80cm/ハンドル1回転 | 径48mm | 55mm | ボール4/ローラー1 | 6,900円 |
シーバス用ベイトリールってどうなの?
シマノやダイワからは、シーバス用ベイトリールも発売されています。シーバス用ベイトリールに関しては、中~上級者級者向けだと個人的に感じています。
その理由は、シーバスのベイトタックルではPEラインの使用が前提となるため、バックラッシュやスプール上で起こるライン同士の噛み込みなど、スピニングリールよりトラブルに気を付けなければならないことが多いからです。
もちろん、ベイトリールを使いこなすことができれば、障害物に対して正確なキャストでタイトに攻められたり、巻き取りの強さを活かした強引なやり取りができたりといったメリットがあります。
もしシーバス用ベイトリールを選ぶのであれば、デジタルコントロールブレーキ搭載でバックラッシュしにくい、シマノのエクスセンスDCSSを最初の1台としておすすめします。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
225g | 8.5 | 5.0kg | フロロ(lb-m)/12-130、14-95、16-85 PE(号-m)/1-365、1.5-255、2-180 | 91cm/ハンドル1回転 | 径34mm/幅25mm | 48mm | ボール6/ローラー1 | 39,500円 |

自分にベストなシーバスリールを選ぼう!
シーバスリールに適した番手である3000番や4000番のスピニングリールは、エギングやサーフでのヒラメ狙い、ライトショアジギングなどにおいても使えます。汎用性が高いこともシーバスリールの魅力で、1台あれば海のルアー釣りを幅広く楽しめます。
ぜひこの記事の内容を参考にしながら自分にベストなシーバスリールを選んで、釣りを楽しんでみてください。


