
バス釣りPEラインおすすめ10選|実釣経験をもとにしたスピニング・ベイトそれぞれの太さ選びも解説!
バスアングラーならPEラインを使ったスピニング・ベイトのメリットに気付いているはず。
この記事ではバス釣りにおすすめのPEラインをはじめ、実釣経験をもとにしたスピニング・ベイトそれぞれのタックルにおける太さ選びについても解説しています。
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釣り歴28年のルアーマンです。
フィッシングカレッジ卒、釣具屋でルアー担当をしていました。
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バス釣りのPEラインについて
PEラインとは、細い原糸を複数本編んで作られているラインです。バス釣りでは限定的な釣り方やシチュエーションで使われています。
フロロカーボンラインやナイロンラインと比べた際、PEラインは決して使い勝手が良いとは言えません。しかし、釣り方やシチュエーションによっては、ほかのラインが比べ物にならない圧倒的なメリットを発揮します。
この記事では普段からバス釣りにPEラインを取り入れている僕から、その特徴やスピニング・ベイトそれぞれのタックルにおける太さの選び方、各メーカーからピックアップしたおすすめ製品をご紹介します。
PEラインの特徴
PEラインには次のような特徴があります。
・太さに対して強度が高い
・とてもしなやかで糸癖がほぼつかない
・比重の軽いものがほとんど
・伸びがほぼない
・価格は高め
・滑りやすい
・硬い障害物に対する擦れにとても弱い
まずPEラインは、フロロカーボンラインやナイロンラインと同じ太さであれば3~4倍程度の強度があるため、その分細い号数を使うことができます。また、とてもしなやかで糸癖がつきにくく、水に浮くほど比重が軽いため、投げたときにラインがガイドの干渉や風の抵抗を受けにくく、飛距離が出しやすいです。
さらに伸びがほぼないことも特徴で、バスのバイトやルアーの振動が手元に伝わってきやすく、フッキングパワーが逃げにくい特徴もあります。
価格はほかのラインよりも高いですが、紫外線や吸水などによる劣化はほとんど見られないため、障害物に擦れたり、摩擦熱が起きて弱ったりしない限り長く使えます。
滑りやすい特徴は、メリットとして捉えれば飛距離アップに繋がること、デメリットとして捉えれば、細い号数だとフックやスナップのような金属に直結することがかなり難しいことです。
またウィードや木などに擦れても傷は入りにくいですが、岩やコンクリートのような硬いものに擦れてしまうとかなり簡単に切れてしまうので、使用するシチュエーションの見極めが必要です。
バス釣りでPEラインが活躍する釣り方・シチュエーション
PEラインの特徴を踏まえて、バス釣りでPEラインが活躍する釣り方・シチュエーションは、
・スピニング…遠投、パワーフィネス
・ベイト…フロッグやパンチング、フリッピングでのカバーゲーム
といったものになります。
スピニングでPEラインを使うと、フロロカーボンやナイロンラインとは比べ物にならない飛距離が出せます。遠投して広範囲を探りたいときや、見えバス狙いで距離を取りたいときに有利です。強度を活かしてカバーにライトリグを送り込むパワーフィネスでも活躍します。
ベイトではPEラインの圧倒的強度が役立ちます。フロッグやパンチング、フリッピングで掛けたバスをカバーから一気に引き離してキャッチすることが可能です。
バス釣りにおけるPEラインの太さ
バス釣りでPEラインを使う場合は、スピニングとベイトで太さが大きく変わります。目安とする太さの単位は「号」です。
スピニングでは遠投性と操作性を重視して、0.4~0.8号がおすすめです。ベイトではフロッグやパンチング、フリッピングといったパワーゲームが主体となるため、3~5号の太さをおすすめします。
僕自身は、スピニングでは0.6号、ベイトでは4号を基本として使っています。
バス釣りにおすすめのPEライン
ここではバス釣りにおすすめのPEラインを、スピニング・ベイトそれぞれに分けてご紹介します。
バス釣りのスピニング向けPE
モーリス ノガレス デッドオアアライブ フィネスマスター PE X4
バス釣りのスピニングでPEラインを使うのであれば、フィネスマスター PE X4が一押しです。
僕自身が現在スピニングでメインとして使っているPEラインで、ダークグリーンとモーショングリーングリーンのマーキング(色分け)による視認性がいいので使っています。
ダイワ UVF タトゥーラ センサー×8+Si2
ダイワのUVF タトゥーラ センサー×8+Si2は、ラインにシリコン加工が施されているのが特徴です。
耐摩耗性が高いので、パワーフィネスのようにカバーとラインが擦れ合う釣り方におすすめします。
クレハ シーガー PEX8 ルアーエディション
PEX8 ルアーエディションは、シーガーで最高クラスに伸びの少ないグランドマックスPEを8本編みで使用。ラインカラーはパッションピンクにライムグリーンのマーキングを1メートルごとに入れてあり、マーキングをもとにルアーのリトリーブスピードを確認しながら巻くことができます。
シャッドやI字系プラグのように、巻きスピードが重要となるルアーにおすすめです。
サンライン シューター・デファイアー D-Braid
デファイアー D-Braidは、特殊な「芯鞘構造」を採用したPEラインです。超強力ハイグレードPEと高比重繊維を芯に使い、ナイロンラインに近い比重を実現しています。
メリットは風に吹かれにくいこと。ラインが風に吹かれることによる操作性低下や、リトリーブコースが大きくズレることを軽減したい方はぜひ使ってみてください。
東レ ソラローム ルアーPE
とりあえずPEラインをバス釣りで使ってみたい方は、東レのソラローム ルアーPEを使ってみてください。75メートル巻きで価格が非常に安く、手軽に使えるPEラインとしておすすめです。
0.6号から8号までのラインナップがあるため、スピニングだけでなくベイトでも使えます。
バス釣りのベイト向けPE
サンライン バススーパーPEライン
サンライン バススーパーPEラインは、バス釣り用PEラインとして長年人気の製品です。ディープグリーンのラインカラーはカモフラージュ効果を期待でき、使用時に心理的な安心感をもたらしてくれます。
一方、強度や品質は問題ないですが、ものすごく色落ちするのでサミングする親指が緑色になります。
エバーグリーン バスザイル PEフリップ&フロッグ
バスザイル PEフリップ&フロッグは、名前のとおりフリッピングやフロッグ、またパンチングでのヘビーカバー攻略に適したラインです。現在のようにバス釣りでPEラインが普通に使われる前からあったので、バス用PEラインとしてかなり長く生き残っている製品です。
ラインカラーはカムフラージュライトグリーンでちょっと薄め。先にご紹介したバススーパーPEラインに比べると色落ちが少ないです。
ピュア・フィッシング スパイダーワイヤー ウルトラキャスト インビジブレイド
フロッグゲームで人気の高いスパイダーワイヤー ウルトラキャスト インビジブレイド。特許の低温での熱延伸加工によって製造してあり、汚れを吸着しにくい表面加工が施してあるのが特徴です。
ダイワ UVF フロッグデュラセンサー×8+Si2
ダイワ UVF フロッグデュラセンサー×8+Si2もフロッグ用として人気の高い製品。従来1デニールだった原糸を2デニールにしたことで強度がアップした「TOUGH PE」、ラインにシリコン加工を施す「NEW Evo Silicone2」により従来PEの300%以上もの耐摩耗性を実現しています。
3.5号の珍しい太さがラインナップしてある点にも注目です。
モーリス バリバス ナマズ プレミアムPE
ナマズ プレミアムPEはナマズ用として発売されていますが、僕が現在バス釣りのベイトで使っているメインのPEラインです。8本編みながら価格が安く、ホワイトのラインカラーで視認性が高いこと、また色落ちしないことが選んでいる理由です。
質感は各PEラインの中でもかなりしなやかに感じます。ベイトで使うPEライン選びで迷ったときはぜひ使ってみてください。
バス釣りのPEラインはリーダーあり?それとも直結?
僕の経験上、PEラインは1.5号以上であれば直結して使っても、結び目が滑ってほどけたり、フッキング時に切れたりすることはありません。直結の場合は、ハングマンズノットやビミニツイストでダブルラインを作って結ぶことをおすすめします。
ただ1号以下のPEラインは、フックやスナップのような金属に結ぶとすぐ滑るので、直結は絶対に避けたほうが良いです。そのためスピニングの場合は、PEライン+リーダーのラインシステムが基本となります。
バス用のリーダーとして販売されているのは、サンラインのシューター・デファイアー D-Leaderくらいです。僕自身は適度な硬さで使いやすいモーリスのエギングショックリーダー6ポンドを使っています。
PEライン使用時の注意点
メリットの多いPEラインですが、使用時にはいくつかの注意が必要です。
以下の3点に気を付けながら使ってみてください。
スプールに直接巻かない
PEラインは滑りやすい特徴があるため、スプールに直接巻くことは避け、下巻きをしてから巻くようにしましょう。
ラインが乾いた状態では滑らないこともありますが、釣りをしてラインが水を含んだときにスプール上をライン全体が回ってしまうことがあります。以前釣具屋に勤めていたときに、お客さんがこのことを知らずPEラインを巻いてしまい対応したことがありました。
下巻きは最低限スプールの金属面が隠れる程度に巻いておけば大丈夫です。

ガイド絡みに注意
PEラインはそのしなやかさゆえ、ガイドに絡みつきやすいです。ラインが絡んだまま気付かず巻いてしまうと、ガイドやロッドに強い負荷が掛かり破損してしまうことがあります。
常にラインを張ることを心掛けながら釣りをすることが大事です。
ラインの噛み込みに注意
PEラインは強い負荷が掛かったときに、スプール上のラインの隙間に出ているラインが噛み込んでしまうことがあります。
特に噛み込みの原因として多いのが、根掛かりして強く引っ張ってしまうこと。噛み込みに気付かずフルキャストすれば、キャスト時にラインが切れてしまったり、ベイトの場合は再起不能なほどのバックラッシュを起こしたりします。強い負荷が掛かって噛み込みが起きているかもと思ったときは、一度軽く投げて確認したうえで釣りを続けることをおすすめします。
またベイトで細いPEラインを使うと、スプールとボディの隙間に噛み込むことがあるので注意が必要です。
PEラインは釣果アップに貢献してくれる
PEラインにはメリットもデメリットもありますが、これまで使ってきて釣果アップに貢献してくれたことは間違いありません。特に飛距離が出せることと、どんなカバーに対しても臆せずアプローチできる2つのメリットが大きいです。
PEラインを使ってメリット・デメリットを知ると、フロロカーボンラインやナイロンラインの良さも同時に理解が深まると思います。
ぜひバス釣りでPEラインを使ってみてください。



