
エリアトラウトリールの選び方|2021年版おすすめ9シリーズを紹介!
シビアで繊細さが求められるエリアトラウトでは、リール選びが釣果を左右することが少なくありません。
この記事ではエリアトラウトリールの選び方や、ダイワ・シマノのおすすめエリアトラウトリールをご紹介します。
僕が使っているおすすめルアー | |
どれだけのバスを釣ったかわかりません ウォーターランド スピンソニック | |
シーバス釣るならこれからスタート バスデイ レンジバイブ 70ES | |
10年以上1軍の釣れるワームです エコギア パワーシャッド |
エリアトラウトリールについて
ルアー釣りの中でも特にシビアで繊細さが求められるエリアトラウト。エリアトラウトでは小さなアタリが多く、極細ラインを使うため、スピニングリールの使用が基本となります。
この記事では元釣具屋店員でフィッシングカレッジ卒業生の僕から、エリアトラウトリールの選び方や、ダイワ・シマノからピックアップしたおすすめのエリアトラウトリールをご紹介します。
エリアトラウトリールの選び方
エリアトラウトリール選びでは、
①番手
②スプール
③自重
④ドラグ
⑤ギア比
以上5つのポイントを重視して選びましょう。
以下に選び方のポイントを詳しく解説していきます。
①番手は1000~2000番
スピニングリールの大きさは「番手」と呼ばれていて、数字で大きさが表されています。厳密には番手=糸巻き量ですが、基本的に大きさを表していると考えて大丈夫です。
番手は数字が大きくなるほど大きなリールであることを表していて、リール本体にある記載やスペック表をもとに確認できます。
さまざまな大きさの中でエリアトラウトに適しているのは、「1000番」や「2000番」といった小型番手です。小型番手が適している理由は、リールを繊細に巻けることと自重が軽いためです。繊細に巻けて自重が軽いと、アタリが多く出やすく、かつ感じ取りやすくなります。
具体的には、シマノだと「1000」「C2000」、ダイワだと「LT1000」「LT2000」と記載してあるリールを選ぶのが基本です。
②スプールは浅溝を選ぶ
ラインが巻かれる部分を「スプール」と呼びます。スプールには、細いラインの使用に適した浅溝スプール(シャロースプール)、太いラインがたくさん巻ける深溝スプール(ディープスプール)など、いくつかの種類があります。
エリアトラウトにおいては、シャロースプールを搭載したリールを選んでおきましょう。選ぶ際には、品番にシャロースプールの頭文字である「S」が入っていることを目印にして選ぶといいです。例えば、「1000S」や「C2000S」のように、品番にSが入っていればシャロースプール搭載モデルです。
また、極細のエステルラインやPEラインの使用をメインに考えている方は、通常のシャロースプールよりさらに浅溝の「SS」や「SSS」といった品番もあるのでチェックしてみてください。
③自重はできるだけ軽いものを
エリアトラウトリールは、できるだけ軽いものを選びましょう。
自重はリールのスペック表で確認することができ、価格が高いほうが軽い傾向があります。中には自重150g以下のリールもあり、このようなモデルはトラウトの小さなアタリを本当に捉えやすいです。
予算と相談しながらスペックを見て、できる限り自重の軽いリールを選んでみてください。
④ドラグは微調整可能なものを選ぶ
ドラグとは、設定値以上の負荷が掛かるとスプールが回転し、ラインが送り出される機能のことを言います。リールにはドラグが標準的に搭載されていて、このドラグ機能があることでラインに過度な負担を掛けないようにでき、細いラインでも魚と上手にやり取りできます。
エリアトラウトでは細いラインを切られないようにするため、ドラグの微調整が可能なものを選んでおきましょう。微調整が可能なのは、最大ドラグ力が低いリールです。
具体的には、最大ドラグ力がシマノだと3キロ、ダイワだと5キロのリールを選ぶと良いですが、先に挙げたシャロースプール搭載モデルを選んでおけばこの基準は自然と満たします。シマノ・ダイワで数値の違いはありますが、実際に使った感じではドラグの微調整具合や効き方に大きな差はありません。
ドラグの設定値はロッドにラインを通した状態で、スプール上部のドラグノブを締めたり緩めたりして調整し、ライン強度の約1/3の負荷で送り出されるようにするのが基本です。
⑤ギア比はノーマルギアを基本に釣り方に応じて選ぶ
ギア比とは、リールのハンドルを1回転させたときにギアが何回転するかを表したものです。ギア比は「5.1」のように表され、リールのスペック表で確認できます。
ギア比の違いは巻き取り量とパワーの違いを生み、数字が大きければハンドル1回転あたりの巻き取り量が多くなり、数字が小さければ少ない力で楽に巻き取ることができます。また、基準となるギア比を「ノーマルギア」、ギア比が高いリールを「ハイギア」、ギア比が低いリールを「ローギア(パワーギア)」と呼びます。
エリアトラウトにおいては、ノーマルギアを基本に、釣り方に応じてハイギアやローギアのリールを使うのがおすすめです。
ノーマルギアは巻き取り量とパワーのバランスが良く、ルアーも釣り方も問わず使いやすいのが特徴です。ハイギアはトラウトのアタリやボトムにルアーがタッチした感触がわかりやすい感度の良さがあり、ラインスラックを素早く回収できるメリットもあります。ローギアはパワーがあるので安定した巻き取りができ、特にマイクロスプーンのような超繊細に一定速度で巻く必要がある釣りに適しています。
ただ、ギア比選びは特徴に加えて個人の好みもあると思いますので、自分の使いやすい好きなものを選ぶのがベストだと思います。個人的にはクランクベイトやミノーにはノーマルギア、1g以下のマイクロスプーンにはローギアを使っています。
ギア比の見分け方は、ノーマルギアだと「C2000S」のように番手あとに何も記載がなく、ハイギアだとシマノの場合は「C2000SHG」や「C2000HGS」、ダイワの場合は「LT2000S-H」、ローギア(パワーギア)だとシマノの場合は「1000SSSPG」、ダイワの場合は「LT2000S-P」のようにギア比の略称が付いていますので、それらを目安にしてみてください。
おすすめのエリアトラウトリール
ここではご紹介した選び方のポイントを満たしている、シマノ・ダイワのおすすめエリアトラウトリールをピックアップしました。
「初心者向け」「経験者向け」「ハイエンド」に分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
僕が使っているおすすめアイテム | |
最高のトレブルフック がまかつ トレブル SP-MH | |
いろいろ使ってこれが一番でした 第一精工 ガーグリップMCカスタム | |
ライン巻き必須のベストセラー 第一精工 高速リサイクラー2.0 |
初心者向け・実売価格1万円以下のリール
シマノ ナスキー
ナスキーは、手頃な価格が魅力のリールです。滑らかな巻き心地の「HAGANEギア」、水の侵入を抑制する「コアプロテクト」など、シマノテクノロジーを多数搭載しながらも価格は抑えてあります。「大径ドラグノブ」を搭載しているので、やり取り中のドラグ調整も行いやすいです。
エリアトラウトには、「C2000S」や「C2000HGS」が最適です。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
220g | 5.0 | 3.0kg | ナイロン(lb-m)/3-125、4-100、5-75 フロロ(lb-m)/3-110、4-85、5-65 PE(号-m)/0.6-150、0.8-110、1-80 | 66cm/ハンドル1回転 | 径42mm/幅12mm | 45mm | ボール4/ローラー1 | 10,900円 |
ダイワ レブロス
2020年に「LTコンセプト」を採用しモデルチェンジしたレブロス。スムーズなドラグ性能を発揮する「ATD」、従来のスプールより飛距離が出る「ロングキャストABSスプール」といった上位機種にも採用されているテクノロジーを搭載しています。
エリアトラウトには、「LT1000S」や「LT2000S」がおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ベアリング数 | 本体価格 |
200g | 5.2 | 5kg | ナイロン(lb-m)/2.5-200、3-150、4-100 PE(号-m)/0.4-200、0.5-170、0.6-150 | 68cm/ハンドル1回転 | 径42mm | ボール4/ローラー1 | 8,700円 |
ダイワ レガリス
レガリスは、魚種を問わず人気が高い低価格帯スピニングリールです。先にご紹介したレブロスと似たところが多いですが、レガリスのほうが軽く、ベアリング数が多いことが違いとして挙げられます。
レブロス同様、レガリスに関しても、「LT1000S」や「LT2000S」がエリアトラウトに適しています。レガリスとレブロスの実売価格差は数百円から千円くらいなので、買うならより高性能なレガリスを買っておいたほうが良いかもしれません。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
190g | 5.2 | 5kg | ナイロン(lb-m)/2.5-200、3-150、4-100 PE(号-m)/0.4-200、0.5-170、0.6-150 | 68cm/ハンドル1回転 | 径42mm | 45mm | ボール5/ローラー1 | 10,000円 |
経験者向け・ミドルクラス
シマノ ヴァンフォード
ヴァンフォードは、のちにご紹介するハイエンドモデル・ヴァンキッシュの弟分にあたるリールです。
ヴァンキッシュと塗装が違うだけの「マグナムライトローター」を搭載し、巻き始めの軽さ、そしてエリアトラウトで欠かせない高感度を実現しています。「マイクロモジュールギアⅡ」と「サイレントドライブ」搭載による巻き心地の良さも、巻き始めの軽さや高感度に貢献しています。
従来スプールより飛距離が出る「ロングストロークスプール」も搭載していて、エリアトラウトで使う軽量なルアーもよく飛びます。
おすすめ番手は「C2000S」や「C2000SHG」で、これらの自重はなんと150g。対価格で考えた場合の軽さはトップで、エリアトラウトにぴったりなリールと言えます。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
150g | 5.1 | 3.0kg | ナイロン(lb-m)/3-125、4-100、5-75 フロロ(lb-m)/3-110、4-85、5-65 PE(号-m)/0.6-150、0.8-110、1-80 | 69cm/ハンドル1回転 | 径43mm/幅13.5mm | 40mm | ボール7/ローラー1 | 30,000円 |
シマノ ストラディック
「マイクロモジュールギアⅡ」と「サイレントドライブ」をはじめとするテクノロジーにより、上位機種に迫る巻き心地を実現したストラディック。「ロングストロークスプール」の搭載で、キャストフィールと飛距離も向上しています。
おすすめ番手は僕自身も使っている「C2000S」です。ローター素材に高強度樹脂を使用してあり、少しローターに重さがあるのか慣性が働いて一定速度で巻き続けやすい印象があり、巻きのフィーリングが良いので主にクランクベイト用として使っています。
軽いルアーで飛距離を出したい方はスプール径が小さな「1000S」、ハイギアが欲しい方は「C2000SHG」もおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
185g | 5.1 | 3.0kg | ナイロン(lb-m)/3-125、4-100、5-75 フロロ(lb-m)/3-110、4-85、5-65 PE(号-m)/0.6-150、0.8-110、1-80 | 69cm/ハンドル1回転 | 径43mm/幅13.5mm | 40mm | ボール6/ローラー1 | 25,500円 |
ダイワ ルビアス
ルビアスは、ダイワのミドルクラススピニングで高い人気を誇るリールです。
2020年発売の現モデルでは、カーボン樹脂素材を使った「ZAIONモノコックボディ」を初搭載。系統はオリジナルモデルとフィネスカスタムモデル(FC)の2つがあり、エリアトラウトのように繊細な釣りにはフィネスカスタムモデルが適しています。
このシリーズでは、トップクラスの軽さを誇る自重150gの「FC LT2000S」がおすすめです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
150g | 5.1 | 5.0kg | ナイロン(lb-m)/3-150、4-100 PE(号-m)/0.4-200、0.5-170 | 67cm/ハンドル1回転 | 径42mm | 45mm | ボール9/ローラー1 | 38,400円 |
最上級の性能・ハイエンドモデル
シマノ ステラ
ステラは、シマノ最高峰のスピニングリールです。理想的な歯面形状の「マイクロモジュールギアII」、新設計の「サイレントドライブ」を搭載していて、従来のギアと比較するとギアノイズが大幅に減少しています。ほかのリールとステラを巻き比べると、その歴然とした差が一瞬でわかります。
ステラは小型番手のラインナップが多く、エリアトラウトには「1000SSSPG」「1000SSSDH」「C2000S」「C2000SHG」の4つが適しています。
特に「1000SSSDH」は、シマノ・ダイワの全ラインナップで唯一の小型番手×ダブルハンドルの組み合わせです。ダブルハンドルのメリットである巻きブレの少なさが、シビアな状況になればなるほどアタリを感知するのに役立ってくれるはずです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
175g | 5.1 | 3.0kg | ナイロン(lb-m)/2-100、3-60 フロロ(lb-m)/2-80、3-55 PE(号-m)/0.3-120、0.4-90 | 64cm/ハンドル1回転 | 径40mm/幅13.5mm | 38mm | ボール14/ローラー1 | 80,800円 |
シマノ ヴァンキッシュ
ヴァンキッシュでエリアトラウトに適した「1000SSSPG」「C2000S」「C2000SSS」「C2000SHG」は、いずれも自重145gと驚きの軽さ。シマノ・ダイワの全ラインナップ中、一番の軽さを誇ります。
ギアには最新鋭の歯面設計「マイクロモジュールギアⅡ」、内部構造にはガタつきを徹底排除する「サイレントドライブ」、ローターにはカーボン素材の「CI4+」が採用されているため巻き心地も非常に軽く、アタリの取りやすさ、デジ巻きのような細かいリトリーブの行いやすさが際立ちます。
1000SSSPGとC2000SSSを実際に使っていますが、「とにかく軽い」の一言に尽きます。エリアトラウトに最も適したリールと言われれば、間違いなくこのヴァンキッシュです。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
145g | 5.1 | 3.0kg | ナイロン(lb-m)/2-115、2.5-100、3-70 フロロ(lb-m)/2-90、2.5-80、3-65 PE(号-m)/0.3-140、0.4-100、0.6-80 | 69cm/ハンドル1回転 | 径43mm/幅13.5mm | 40mm | ボール11/ローラー1 | 57,000円 |
ダイワ イグジスト
ダイワスピニングリールのハイエンドであるイグジスト。エリアトラウトにはフィネスカスタムモデル(FC)がおすすめで、「FC LT1000S-P」「FC LT2000S-P」「FC LT2000S-H」のいずれかがベストです。
「モノコックボディ」「ZAIONエアローター」「タフデジギア」「シームレス新形状エアベール」など、ダイワの最新テクノロジーを多数搭載したトップクラスの性能をぜひ体感してみてください。
自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量 | 最大巻上長 | スプール寸法 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
155g | 4.9 | 5kg | ナイロン(lb-m)/2.5-200、3-150、4-100 PE(号-m)/0.4-200、0.5-170 、0.6-150 | 64cm/ハンドル1回転 | 径42mm | 40mm | ボール12/ローラー1 | 67,500円 |
釣れるエリアトラウトリールを選ぼう!
エリアトラウトリールの選び方をまとめると、
①番手は1000~2000番
②スプールは浅溝を選ぶ
③自重はできるだけ軽いものを
④ドラグは微調整可能なものを選ぶ
⑤ギア比はノーマルギアを基本に釣り方に応じて選ぶ
となります。
この記事でご紹介したポイントを踏まえて選べば、釣果をアップさせられるエリアトラウトリールが手にできるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

